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そして、今ここにいる。

2008.11.24 Mon
「久しぶりに会えない?」

大学時代の友人からの突然のメールだった。


彼女とは、大学に入学して初めて一人暮らしした

家が近所だったから、仲良くなった。


同じサークルだったから、テーピングのテストの前に

向こうの家で練習したり、みんなで飲んで騒いだりした。

そんで隣人さんに怒られたりね。


そんなある日、いつもいっしょにいた親友と、僕の家で

遊んでいた時、その子も途中から誘うことにした。


バイト終わりだった彼女は、コンビニの袋を手に持ち、

やってきた。


そんな彼女は、その日が誕生日らしい。

誘わなかったら一人で過ごしていたみたい。


そんな寂しい話があるかって、親友と急遽、

居酒屋で誕生日パーティーをすることにした。

すんげー盛り上がって、すんげー楽しかったことを

覚えている。


大学一年の冬、彼女は付き合うことになる。

それまた同じサークルのやつと。


そして、僕も付き合うことになる。


二人で話す時間は、ほとんどなくなった。


その子と、他のサークルメンバーと遊ぶことは

しょっちゅうだったが、二人で話すことはなかった。



神戸で会うことになった。


朝からちょっと寝坊。

少し遅刻しちまった。

何やってんだろ。


三宮の人ごみの中に彼女はいた。

もう何年ぶりだろう、最後に会ったのは。


特にそんなに変わった印象は受けず、

ただなんだか照れくさく、顔はよく見れなかったので、

とりあえず歩いた。

晴れててよかった。


最初に、生田神社に向かう。

結婚式みたいなのしてたね。

その後ろで、二人は参拝。


生田神社出る頃には、自然に

結婚から恋愛の話へと変わっていた。


最近、お付き合いしている人とは

すごくいい感じらしい。

もうあの時の相手ではないが。


僕も、もういない。

一人になった。


次の異人館へと向かう坂は、

想像以上に急だった。


今日は晴れてて暖かい。

上着を脱ぐ頃には、僕はペラペラ話していた。

うんうん、ほぐれてきた。


異人館を見て回る。

見ていても、内容は彼女の恋愛のこと、

大学時代のことだった。


急な坂を二人で下っていく。

なんだか言いたいことあるのに、

遠回りしてるもどかしさがあった。


落ち着き場所を、神戸スイーツに求めた。

ふーっ。

ようやく、向かい合い顔を見ることができた。

変わってなかった。

それがうれしかったし、でもちょっと背伸び

してるようにも僕には感じた。

そして、僕も背伸びしていたんだ。


慣れないフォークとナイフで、

クレープを食べていた。


話は、僕の別れた話になった。


僕はひきずっていた。

今年の夏の初めに別れたけど、

夏が来たのかどうか感じることもできず、

気づいたら肌寒くなった。


彼女が全てではないが、

彼女なしでは全て語れなかった。


僕は身体が引きちぎられる思いをした。


なかったことにしよう。

他の子を好きになろう。

夏だし、海でも行こう。

ビールを飲もう。

青山テルマ聴いて、そんであゆも聴こう。


いろいろした。

忘れようと。


最近、絶対に消えないと思うようになった。

確かに幸せな時間は存在した。

それは消えない。

そしてまだ好きである。


「そんな思いを、全て受け入れよう」

そう思った。


良い、悪いではなく。

ただ受け入れよう。


目を反らせば反らすほど、

彼女の輪郭は明確になってくる。


まず受け入れる。

そこから何かが始まる。


どこにも留まらず、出してあげて、

そして流していく。

経過を全うする。


閉じ込めると、何かゆがんだ形で

出てこようとしてしまう。

苦しい。

苦しい。


あとは待つしかない。

それしかない。

時間が流れていく。


ケガも同じかなと思った。


ケガしたことなんてなかった人が、

とても大きなケガをする。


絶望する。

恨む。

悔やむ。

なかったことにしようとする。


いつまでも、そんな状態だと、

ずっとそのケガに苦しまされる。


ケガはケガだ。

それ以上でも、それ以下でもない。


ただ受け入れる。

良いも、悪いも無く。

ただただ。


そういう人は、自然に治っていく。

その人が治りたいように治っていく。


でも、それが難しい。

そんな簡単に受け入れられない。


別れたことで、

ケガした人の気持ちをちょっと想像できるようになった。


そりゃ、ケガの方が辛いぞと言われれば

そうかもしれないが、何を大切に思って

いるかなんて、人それぞれだ。


少なくとも僕はそう思っている。


今までは、こっちの都合、こっちの物語で

患者さんに話していた。

患者さんの物語を聴こうとはするが、

聴いてなんていなかった。


僕らが治すわけじゃない。

治すのを手伝っているわけでもない。

そこに患者さんと僕がいるだけだ。


そんなこと、彼女と5年ぶりくらいに

話しながら思った。

元カノの話してね。


きちんと出せた。

今まで、誰にも言えなかったから。


本当に会えてよかった。

ありがとう。


また背伸びして会おうな。


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