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全てを受け入れるということ、そしてそこから学ばなければいけないと思うこと。

2009.09.28 Mon
先日、Superflyが出ていた『情熱大陸』を観てました。

侍ですね、彼女は。

歌はそんなに好きではないのですが、

生き方はすごく好きになりました。

あの「いちいち感」、そして「自分を信じ切る気持ち」、

いいですね。

ぜひ日本一を目指して、歴史を創っていってほしいと思います。


この『情熱大陸』があるから、

また月曜日から始まる一週間もがんばろうって

思うことができます。

いつかそんな誰からの元気になれるような

そんな『情熱大陸』の一出演者になりたいものです。


そろそろ寝ようかなって思ったら、

『素敵な宇宙船地球号』が目に留まりました。

どうやら今日で最終回みたいです。


これが大好きな友人がいて、

少し気にはなっていましたが、

しっかり観ることはありませんでした。


最終回ということもあったのでしょう、

今日はなぜかずっと観ていました。


その中に、俳優のお亡くなりになった緒形拳さんが、

生前に世界遺産をたずねる映像がありました。


熊野古道

屋久島


「観光か、それとも保護か」


なんだかとても切ない気持ちになりました。


人々を魅了し続ける、静かに深く、

そしてどこまでも大きな存在。


しかし、人々を魅了し続けるがために起こる問題。


自分の身を削ってまで、すべてのものを受け入れる縄文杉。

自ら何も言うことはない。

ただ杉で在る。




そんな縄文杉に会いに行こうと思ったのは、

今年のGWの時でした。


一応、当初のGWの予定は熊本に行く予定だったのです。

今まで、日本全国、九州以外は足を運んだことがあったのですが、

九州にはご縁がありませんでした。


井上雄彦さんが、熊本で『最後のマンガ展』を開催する

ということで、ようやくご縁が回ってきたと思いました。


しかし、まさかの風邪での断念。

またもやご縁はどこかに行ってしまったかに思いました。


それなのに、なぜか屋久島のことが急に気になったのです。

「アメリカに行く前に、縄文杉に会ってみたい。」

なんだか呼ばれているような気がしたのです。


そして、なぜか先輩を誘っていました。

「SWに屋久島に行きませんか?」


僕の旅では、二人旅はご法度です。

自分の感覚を信じて、自分のペースで旅したいからです。

なぜ誘ったのでしょうか。

今でもよくわかりません。



そうして、このSWに屋久島に行ってきました。



9月19日(土)


いつもより一時間くらい早く起きて、

旅の支度をしました。

先輩に迷惑をかけちゃいけないから、

普段は準備は適当にする方だけど、

しっかり目に準備をしました。


クリニックは午前診だけだったので、

午後からの出発になりました。


この日は、クリニックの就職説明会で、

大学の後輩が来ていました。


本当は、せっかく神戸まで来てくれたのだから、

ゆっくり酒でも飲んで、語り合いたかったのですが、

縄文杉と会う予定があったので、

後輩には悪いが、そそくさと屋久島行きの

MURANOに乗り込みました。


ただでさえ興奮する旅のスタートを、

これ以上ない完璧な晴れ空が、

さらに盛り上げてくれました。


SW + 高速1000円 = 大渋滞


メディアの情報は、この一点張りでした。

まあけど、「混むときは混む」と、

ゆったりとした心構えができる二人だったので、

特に気にすることもありませんでした。


この諦めを、天の神様が、「潔し」と認めてくれたのか、

「渋滞なんてあった?」と、少し拍子抜けする程に

山陽道は空いていました。


広島は長いよと、先輩から聞いていたのですが、

セレクターの僕が、広島の長さを感じさせないほどに

車内を盛り上げました。

ダンスホールでしたね、MURANOさん。


初日の目標は、「博多の屋台」だったのですが、

いとも簡単にもう下関まで来ていました。


そしていとも簡単に、本州と九州をつなぐ橋は、

終わってしまうのですね。


切り替える暇もなく、九州入りをしてしまいました。


ほとんどストレスを感じることなかったこと、

そして僕の初の九州上陸ということで、

僕の興奮は最高潮でした。


この先輩と僕は、神戸の板宿で、数々の名勝負を

繰り広げたビールバカですから、

初屋台で盛り上がらないわけがないわけです。


これが恐れていたことの一つでした。


「どこでもビールがあれば楽しめるがゆえに、

 屋久島まで本当にたどり着けるのか問題」


車内では緊急会議が開かれました。


「今日はラーメン食べて、1、2杯だけにしとこう。」

「絶対煽るのはやめよう。」


今日の寝床になるであろう駐車場に車を止め、

はやる気持ちを抑える方にだけ意識を向けました。


「お願いだから、『思ったよりもちゃっちいな』って思ってくれ。」

何度もそう願いながら歩きました。


ずらーっと並んだ屋台。

キラキラしていて、そしてみんなワクワクな顔をしています。


もうその雰囲気で諦めてしまいました。


「もうここで旅が終わってもいい。」


適当に屋台を選んで、席に着きました。


もうすでに、先に飲んでたお客さんは、

みんな仲良さそうに話しています。


早く輪の中に入りたかったのですが、

なかなかきっかけがつかめず、

しゃあないのでただひたすらビールを飲みました。


会話に聞き耳を立てていると、

やたらと神戸の話が出てくるではありませんか。


「神戸の方ですか?」

「そうです。」

「ホンマっすか!?僕らも神戸なんですよ。」

「神戸のどちらですか?」

「僕は須磨に住んでるんです。」

「僕らは板宿でよう飲みますよ。」

「ホンマっすか!?僕らもよう行きますよ。」

「どこの店で飲みますか?」

「あげは(よく行く立ち飲み屋)です。」

「知ってる、知ってる。僕も行きますよ。」


もう終わりですね。


たまたま入った博多の屋台で、

まさかの板宿トークになるとは。


ビールのピッチはもうめちゃくちゃです。


そこから愛媛の家族、地元博多の夫婦、

今度結婚を控えたカップルとお兄さんと

仲良くなり、いろんな話をすることができました。


元々、豊田で酒を飲んでるときから、

飲んでる席で仲良くなることが好きだったので、

屋台は僕にとって最高の場所でした。

ライブ感がたまりませんでした。


どこから来たのかも、何をしてるのかも、

何歳なのかも関係なく、ただお酒と旨い肴が

つないでれる。


最高のセッションでした。



9月20日(日)


と、ご察しの通りに記憶を屋台に置いてきてしまいました。

なんとお会計は、二人で12,000円。

料理は3品しか頼んでいません。

どんだけビール飲むねん!


正直、今日はこのまま福岡観光して、

また同じ屋台に行こうかなとも思ったのですが、

縄文杉が来いって行ってくれているのに

行かないのも失礼なんで、

完全に二日酔いでしたが、MURANOさんを出発させました。


どれくらい運転したでしょうか。

二入の会話もなくなり、SAに入ることにしました。

しばしの仮眠です。


SW、どこも大盛況ですね。

外の賑やかさと、真夏のような空からくる暑さで

起きました。


僕の方が調子がよかったので、僕がMURANOさんを

運転することになりました。


いや~、それにしてもしかし、

最近の車はすべてAUTOでしてくれますね、賢い。

しかも120kmなんて全然ガタガタしないし、

140kmも100kmくらいの感覚で出せちゃいますね。

怖いですね。

僕のTERRANOさんとは大違いです。


九州路の黒い弾丸と化したMURANOさんは、

ちょうどランチタイムくらいには、僕らを桜島まで

運んでくれました。


長渕剛


フェリーに乗る前に、腹ごしらえをしておきたかったので

SAエリア内のレストランに入りました。


「只今、満席となっております。」


いやいや、席結構空いてますよ。

なんで待つために名前を書くの?

空いてるし。

しかもなんで先にレジで会計すんの?

券売機置いたらいいっしょ。

レジのおっちゃんが手際がいい方ではないから、

たぶん席空いちゃってるんでしょ。

若いバイトの子がいるから代わろうよ。

そもそも「只今、満席となっております。」

じゃなくて、「只今、テンパっております。」でしょ。

食券渡されて、そんで席に案内されて、

水を渡しに店員さんが来て、食券受け取って。

って、それだったらそこで注文取ったらいいでしょ。

それか、食券をカウンターまで渡しに行って、

呼ばれるのを待つのか。


このなぞのシステムにツッコミまくりでした。


でもね、黒豚丼はうまかった。

かなり絶品でした。

鹿児島へお越しの際には、ぜひ桜島SAでお食事を

されてみてはいかがでしょうか?

都会で忘れてしまった何かを思い出せるかもしれません。


あんだけ屋台で飲みまくったのにも関わらず、

意外にすんなりフェリー乗り場に着いちゃいました。

やはり旅になると神がかります。


さっきは噴火の灰で、はっきりと見えなかった

桜島がきれいだったのでずーっと眺めてました。


月並みですが、「時が止まった」みたいです。

波の打ち寄せる音、釣りしてるおっちゃん、

雲なんてどこにもない空、そして僕。

それ以外はありませんでした。


誰かが僕の名前を呼んでいる声が聞こえます。

せっかくのんびりしてるのに。


先輩が「走れっ」とのこと。


どうやらここは屋久島行きのフェリー乗り場じゃなかったみたいです。

でもまだ1時間は余裕があるし、大丈夫。


屋久島行きのフェリー乗り場は車でいっぱいでした。

「めちゃ混んでますね。僕、どこが高速船乗り場か聞いてきます。」


「すいません、車も乗れる高速船乗り場はどこですか?」

「高速船は人だけだよ。」

「そうですか…(予想外)」


「どうやら高速船は人だけみたいです。

 車はここに停めて、僕らだけ屋久島に行きましょう。

 とりあえず、どれくらいかかるか調べてきますね。」


「すいません、屋久島に行きたいんですけど、

 往復でいくらかかりますか?」

「1,1000円ですね。」

「わかりました…(予想外)」


「どうやら、人だけでも1,1000円かかるみたいですよ。」

「大友君どんだけ持ってる?」

「僕はあと2,000円です…」

「俺はあと16,000円しかないわ。」

「お金おろすしかないですね。」

「ATMここら辺にありますかね。」

「あるかな…」


最終便出航まで

あと40分


「ファミマありますよ。」

「よかったな、こんな近くあるなんて奇跡やわ。」


最終便出航まで

あと35分


「あとは駐車場停めるだけですね。」


駐車場に入る。


「先輩、明らかにここ駐車場じゃないですよね。」

「大友君、ここ駐車場じゃないな。」

「だって目の前に船がありますもんね。」


出口にて入場券を入れる。


「あれ、戻ってくるやん。バーが開かへんし。」


まさかの入場券バック。


問い合わせのインターホン。


「あの、券が戻ってくるんですけど。」

「それでしたら、券に証明のハンコを押さなければ

 いけないので、事務所に来てください。」


最終便出航まで

あと30分


「ハンコ押してもらいました?」

「事務所に人がおらんねんけど。」


最終便出航まで

あと25分


「おーい、出られんのか?」


船の3階から天の声。


「はい、そうなんです。」

「ハンコもらわんといかんから、事務所に行きなさい。」

「さっき行ったんですけど、誰もいなかったんですけど。」

「そりゃそうだわ、今日休みだもんな。」

「(なんじゃそれ!)」

「他の駐車場の人に聞いたらいいわ。」


最終便出航まで

あと20分


僕はチケット買いに、先輩は車を停めに。


最終便出航まで

あと15分


屋久島では、車に泊まることを想定していたので、

そこから急いで二人で荷造り。


なんとか乗ることができました。

神がかってます。


屋久島へは高速フェリーで約2時間。

いいインターバルになりました。


目を開けた頃には、日も落ちかけた

屋久島の姿がありました。


予想よりも山は高く、多く、

屋久山って感じです。


とりあえずの情報収集で観光センターに。


バスの時刻表をもらって、作戦会議。

しかし、明らかにちょっと無理があります。

時間が足りません。

これはもはや、登山というよりはミッションです。


そのミッションを観光センターのおっちゃんに告げると、

「絶対ムリ、絶対ムリ。(『お前ら山なめんなよ』ばりに)」

「足には自信あります。」

「ムリ、レスキューとかそういう人達でもきついんだよ。」


またもや緊急会議。

もう日も暮れて、お互いの顔もほとんど見えません。

が、先輩がテンション下がってんのはわかりました。


しばしの沈黙…


ダメと言われれば、挑戦したくなるのが僕。

そう言ってるだしと、決断は早い先輩。


二人旅の難しさはこれ。

お互いの価値観が合わないときにどうするか。


結局この日は、僕が若干押し切り、

とりあえず途中まで登ってみて、

それでムリそうだったら諦めることに。


若干後味は悪いが、今日は寝ることにしよう。

それでも星は、明るいんだしさ。


人間、二人で歩むことは難しい。

お遍路の時に、それは痛感した。

歩くペース、体力、どこで泊まるのか、何を見たいのか、

何を食べたいのか、最低限何を守りたいのか…

それらがうまく合わないと二人いっしょには歩けない。

それが、裕福な状態だったら、お金でなんとか

できるのかもしれない。

でも、お遍路のような極限の状態に置かれたときに、

二人で歩くのはかなり難しい。

そういう意味で、2週間を一緒に歩けた

あの時の友とは何かあったのだろうな。

結婚って難しいな。

二人で歩くって本当に難しいものです。


って、寝れなかったので、お遍路を思い出してました。



9月21日(月)


いよいよ縄文杉に会いに行きます。


朝から雨で目が覚めました。

晴れる方が難しい屋久島、

道のりの厳しさを予感させます。


朝4時30分、

こんな時間にも関わらず、バス停に人が集まっている。

みんなどこから来たのだろうか。

何を思って登るのだろうか。


いくつバス停を通ったかは覚えていないが、

もうすでにバスは満員である。


なぜ人はそこまでして、縄文杉を見たいのか。

そして、そこまで人々を魅了する縄文杉とは

果たしてどんなものなのか。


後ろにバスが連なっている。

満員になることを想定してのバスだ。

しかし、それもすぐに埋まる。


各バス停で謝っていく。

「もう、乗れないので。」


それでも人は待っている。

バスのライトで顔を見ることはできないが、

多くの人がバスを待っている。


もう50人以上は断っている。

どれだけの人間が、縄文杉を目指すのか。


乗り換え地点に着いた。

ここにも人はいた。

大勢いた。


ここは屋久島か、それとも開門を待つディズニーランドか。


そうか今日はミッキーに会いに来たのか。

そうだそうだ。

やけにみんなラフな格好をしている。


みんな、みんなの思いでここに来る。

縄文杉さん、なんだかすいません。


諦めた。

ミッションなんてやめておこう。

縄文杉に会いに来た。

それだけで十分じゃないか。

それ以上何を望む。

何を望むのか。


ただただ会いたくて。


どこまで行っても人の列、

何かのツアーの一員のような気持ちになる。


もうっちょっと静かにゆっくりみたい気もするが、

そのエゴがまた他のエゴを呼び、

それが重なり、人は醜い姿を見せ始める。


しかし、この山は全ての人を受け入れる。

何も言わない。

ただ受け入れる。


本物、偽物、

そんなの関係ない、

命あるもの全てを受け入れる。


木々の隙間からは、青空が輝いている。

神戸の青とはまた違っていた。

強さを孕んだ青だった。


転ばぬように足元を見ていると、

ふと目の前には屋久鹿がいた。

人に慣れているわけでもない。

餌をねだるわけでもない。

逃げるわけでもない。

目の前を、自分のペースで歩いていく。


何を言おうとしていたのだろうか。


ふと風が通り抜ける。

意外にも暑い山道には、ちょうど心地がよい。

僕は今、縄文杉に向かっている。


ここの山は静かだ。

ただ、この木々たちの雄弁と物語る

この姿は何なんだろう。


地位も、名誉もなく、ただ勇ましい。

誰に認められるでもなく、誰に勝つでもなく、

ただ全うしている。


すごいなぁ。


木々が大きくなっていく。

緑も深くなっていく。

表情も様々に変える。


どれだけの人間がここを目指すのか、

どんな思いでこの山を登るのか、

そんなことなど関係なしに、

「いいよ。」って受け入れてくれる。


いよいよ縄文杉じゃないか。

人が群がっている。

様々なエゴが絡み合っている。

から揚げのおいしそうな匂いもする。

それが今の縄文杉。


縄文杉の上には、様々な他の木も育っていた。

木の上に新しい森が育っていた。


もう帰ることにしよう。

うしろのみんなも待っている。


これからも全ては受け入れる。

どんなものでも受け入れる。


とうとう、縄文杉への道のりも規制をかけることになるらしい。

緒形さんが言っていた。


全てを受けて入れてくれることに、

気づかなくてはいけないこと。


何でもありになってしまった、

この世の中の価値観は、

それを支えてくれているものへの

感謝を忘れてしまったのかもしれない。


大きな愛に気づいた時、

僕らに何ができるかといえば、

感謝すること。


小さなことに感謝。


それが地球を愛する、

まず第一歩。


いつも本当にありがとうございます。

そして、これからもよろしくお願いします。


大友 勇太
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