RSS|archives|admin

スポンサーサイト

--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


Category:スポンサー広告 | Comment(-) | Trackback(-) | top↑ |

どうしていいのかわからない状況と、旅。

2010.08.24 Tue
8月20日(金)


「7:30am!?」


SFでの最後の朝は、アラームの二度見から始まった。


今日は、朝からSFを出発し、

夜にSDに到着する移動日。


SFの出発場所までは、Jennyの家の近くの駅から、

電車での移動が必要だった。


昨日調べたところ、7時20分の電車に乗るということだった。


なので、6時30分にはアラームをセットしたはずなのに…


でも、こんなこともあろうかと、

少し余裕を持った時間設定だったので、

急げばなんとか間に合いそうだった。


僕は、

旅で大切なのは、「準備と直感のバランス」

なのかなと思っている。


自分に余裕があり、ある程度なんとかなりそうな場合だったら、

あえて準備はせず、行き当たりばったりの直感で、

ハプニング、そしてセレンディピティを楽しむ。



でも、今日のような場合は、

事前にチケットを購入していて、時間も決まっていて、

そして、集合場所も初めての場所なので、

準備をしないと、笑えない旅になる。


結構、念入りに調べておいたので、

このハプニングも笑い話に変えることができた。


このバランス感覚は、旅をすればするほど、

少しずつよくなってきたように思う。


かと言って、余裕をこいてる暇はないので、

急いでバックパックを整えて、

Jennyにさよならを伝えるはずなのだが…


Jennyは、猫とすやすやと睡眠中であった。


「私、明日の朝は早めに起きてるから」

って言ってたんだけどな。


ドア越しに、猫とJennyに静かにさよならして、

小走りで駅へと向かった。


数日前までは、Berkleyでの捻挫との出会いで、

歩くのもままならなかったけど、

昨日のSokenさんとのRolfingのセッションのおかげで、

バスの時間に向かって走ることができた。


どの出来事が、どの未来への準備になるかはわからない。


ちょっとした準備のおかげで、

なんとかバスには20分前に到着できた。


バスが動き出し、SFの街が流れていく。


何も知らない、不安に満ちた街が、

少しの間を共にして、さみしさへと変わった。


アメリカのこんな場所に、

そう思える場所ができたことがうれしかった。


何でもないことなんだけど、すごくうれしかった。


ここからSDへは、何回かの乗り換えを経て、

15時間ほどの旅になる。


朝の少しのハプニングのせいか、

最初の目的地のSan Luis Obispoへは、

眠ったままで到着することになった。


乗り換え地でしかない、このSLOは、

とても美しい街だった。


山の麓に、決して大きくはないけど、

よく手入れのされていそうな街が広がっている。


バスの窓からの景色だけでも、

その温かさを伝えるのには十分だった。


ここから、電車へと乗り換えるはずなのだが、

駅に待っていたのは似たようなバスだった。


「電車の故障」というのが原因らしい。


どこでもハプニングはつきものだ。


このバスで、電車に乗り換えれる駅まで移動する。

約2時間半。


ここでも、後輩のやすがいる、SFよりも暑い、

CAらしいSDの街を想像し、夢の中に揺られていた。


到着した駅には、多くの人が並んでいて、

LA行の電車を待っている。


さすがに、LAに向かう人の数は多い。


CAを代表する都市であるLAだが、

今回はご縁がなかった。


乗り換えするだけのLAになる。


本当は、LAで大学時代の同期で、

中退してアメリカに渡ったライバルの小出に

会いたかった。


でも今回は、彼の大事な時期と重なってしまって、

LAはまた次の機会になることになった。


がんばってほしいな、小出。


LAの駅はさすがに大きく、

乗り換えも一苦労だった。


係のお姉さんに尋ねて、

ゲートEでボーディングを待つことにした。


Eの隣にはFがあり、

そちらのラインの方が長い。


あまりにもEの人数が少なかったので、

他の人にも確認してみると、

同じくSDに向かうということでほっとした。


となりのFが動き出す。


それに連動して、なぜか前と後ろのEも動き出す。


移動しつつ、EとFとが分けられていた理由を探しながら、

電車へと乗り込んだ。


ここから3時間もすれば、SDへと到着する。


近くに座ったお兄ちゃんは、通りがかる全ての女性に、

お誘いを申し立てていた。


そんな車内で、パソコンも、本もどちらも

見つめる気にはならなかったので、

外でも眺めることにした。


LAを離れて1時間半ほどして、

駅員さんがチケットを切りに来たので、

SDへの到着予定を尋ねようとすると、

駅員さんが何かをつぶやいた。


“Where are you going?”


何を聞かれているのか、よくわからなかった。


SDに決まってるじゃないか、と。


そして、間違った電車に乗ったことを告げられた。


一瞬、頭の中が真っ白になる。


イメージしていたSDの街は、

どこかに消えてしまって戻ってはこない。


とりあえず、駅員さんから、

降りるべき駅を教えてもらう。


時刻は11時に迫っていたので、

もう乗り換える電車はない。


灯りも少ない街では、一晩は過ごせないから、

せめて少しでも灯りが見える場所で降りることにした。


真っ白な静寂が広がる。


しばらくして、からだの奥のほうで

「カチッ」と何かのスイッチが入った気がした。


最悪の状況に備えて、シミュレーションをからだが始めた。


一番、歓迎すべきシナリオは、

駅内のベンチに寝ることができ、

朝一でSDに向かうことができることであった。


見知らぬ街を、夜に徒歩で歩きまわるのは、

リスキーだなと考えた。


でも、駅が閉まっていて、屋内に寝れないとなった時、

次の選択肢は、motelに泊まることである。


電車内ではインターネットが通じないし、

電車を降りても通じるとも限らない、

歩いて探し回るしかない。


motelがなかった場合には、最悪、野宿である。


この時期に、どういった場所が野宿に最適なのかを考え、

そして、何個か候補を挙げた。


それと同時に、電車にいる間に、

野宿の助けになりそうなものを探す。


あとで、欲しいと思っても、それが手に入る保証はない。


インターネットがつながるとしたら、

電源の確保が大事になるので、

もしコンセントがない時のために、

降りるまでの間に少しだけでも充電した。


状況は悪いなりにも、こういう事が考えれるようになったのは、

お遍路などを始めとした、今までの旅の経験からだと思う。


今までも、いろんな旅をしてきたけど、

やはりどんなところでもトラブルは起きる。


そして、そのトラブルは時にして、

「どうしたらいいかのマニュアルが存在しないが、

 どうにかしないとやばいことになる状況」

になることがしばしば起きる。


そんな時に、僕のからだのパフォーマンスは最大化する。


普段の生活で、

安心で、守られて、変化のないことに

慣れてしまっているので、

人間は「直感」のセンサーを使うことなく、

そのセンサーの感度は落ちてくる。


そんな奥のほうで、流れを失い、

動かない、感度の悪い部分を、

そういった状況に身を置くことで、

かき回されることになる。


そうでもしないと、大変なことになるからだ。

からだの一部分でも、眠ってなどいられない。


そうして、「野生の直感」とでもいうべき能力が、

目覚め、なんとかその事態をなんとか乗り切ってくれる。


まさかの宣告から、しばしの沈黙をはさみ、

直感が発動するまではオートマティックだった。


今できる準備はした。

後は神様に祈るしかない。


大げさかもしれないけど、

海外では何が起きるかわからない。


降りるべき駅へ近づいてきたとき、

陽気だったお兄ちゃんは、

顔をテーブルに近づけて、

鼻から何かを吸い込んでいた。


何が起きるかはわからない。


そして、名も知らない街に降り立った。


幸運にも、この街は少し灯りがある。


まずは、最初の候補、駅を調べてみる。


残念ながら、建物内の電気は消え、人の姿はなかった。

できればここで寝たかったけど、次の候補にスイッチする。


motel探し。


駅の近くの通りは、車の量もそこそこ多かったので、

この通り沿いにmotelがあると確信した。


そして、歩き始めて5分もしないうちに、

「MOTEL」の緑のネオンを見つけることができた。


ここは日本ではないので、

いろいろなことが頭を巡ったが、

なんとか泊まるところは確保できた。


簡素な受付で鍵を受け取り、

隙間だらけの薄いドアを開け、

いつもよりも重く感じるバックパックを下ろした。


映画でしか見たことのないmotelに、

まさかこのタイミングで初対面になるとは

思いもしなかった。


初のmotelは予想通りで、おもしろかった。

少しメモを残す。


・ 部屋の中は、変に生暑い。


・ もちろんインターネットなどつながらない。


・ 自販機は意外に安い。(コーラ購入。)


・ シャワールームに電気はなく、基本は石鹸。


・ お湯が出始めるまでに、どれだけ待てばいいのですか。


・ ベッドサイドの明かりは、電球の接触次第。


・ ドアの向こうからは、陽気なメキシカンミュージックが夜中中。


何だかいろいろハプニングもあったけど、

motelナイトを楽しめてるし、まあよしとしよう。


明日こそは、SD行きたいな。


名も知らない街で、十一日目終了。




Yuta
関連記事
スポンサーサイト


Category:大友 勇太 | Comment(0) | Trackback(0) | top↑ |
<<遠路はるばるです。 | HOME | 学生の街とDVDレンタル屋。>>
name
title
mail
url

[     ]
Trackback URL
http://ccca.blog61.fc2.com/tb.php/626-53a7752c

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。