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OWJH (Omagari West Junior High).

2011.01.06 Thu
家に帰ると、机の上に手紙が置かれていた。

アメリカにいる俺に手紙を送ってくれる人は、

限られている。

慣れない英語での宛名書きがうれしかった。

楷書ですらすら書かれた文字は、

同じ日本語なのにたまに読めない。

でも、これは母さんの字だ。

手紙の中に久しぶりの名前を見つける。

「林じゃないか」

中学生で友達になってからは、

同じ部活だったし、

休みの日は毎日遊んでいた。

ゲームばっかりする日も、

外で泥まみれになることもあったし、

何かすべてが遊びになったな、

あの時は。

中学校の時は俺の方がモテたけど、

高校になったら林がモテた。

なんかみるみる内にイケてる高校生になっていって、

高校時代をエンジョイしているみたいで、

俺は違う高校で、

休みのない野球部の練習に明け暮れた。

久しぶりに会うと、なんだかくすぐったくて、

でも、なんだか落ち着いた。

高校卒業したら、俺は愛知の大学に行って、

林は美容師目指すらしい。

名古屋の空気を吸って、

髪も茶髪にして、

何だか都会人になったような気で、

秋田に帰ると、

地元の友だちのとの価値観の違いが気になった。

そして、正直「くだらん、子供だな」とも

思った時期もあった。

自分のやってることが、高尚に見えたんだろう。

俺らの乗り物は、

自転車からイカした車に変わり、

ドライブだったり、

風呂に行ったりした。

そいつが教えてくれたドラマにIWGPがある。

そのドラマの中に好きなシーンがある。

子供の頃から仲がいいマコトとタカシ、

マコトはフルーツ屋の息子で、

マサとよくつるんでる。

タカシやサウナ屋の息子で、

G-BOYSってギャングのキングをしてる。

興味の対象も少しずつ変わってきて、

いっしょに遊ぶことはなくなったが、

たまに会うと、タカシの実家のサウナ屋で、

一緒に風呂に入る。

大浴場に二人つかりながら、

最近のことや、将来のことを話す。

俺と林みたいだなって思った。

他の人にとってはどうでもいいシーンかもしれないけど、

俺は心の奥のほうが、ツンとした。

今じゃ、興味の対象は違うかもしれない。

ロルフィングなんかも興味ないだろうし、

アメリカに来てることも「へー」くらいだろう。

でも、なんだかつながるものがあって、

たまに秋田で会うと、

「風呂行くか」って話になって、

風呂の中で、

最近の地元の様子、俺の都会に住んだ印象、

女のこと、結婚、将来のこと、

ボーって話したりする。

家に行っても、林がゲームしてるのを

俺は見てるだけ。

特に会話もない。

でも、俺はそれがなんとも心地がいい。

俺は元々しゃべるやつではない。

ただ、そいつが楽しそうにしてるのを見てるのが、

楽しかった。

そう思うと今は、必死に「楽しがってる」のかもなとも思う。

母さんが、「林の写真を送る」って書いていた。

秋田新聞の切れ端が一枚。

林が美容師で、全国で4番になったらしい。

なんかこの気持ち、よくわからんけど、

うれしい。

そうしたら、何か英語で悩んでることも、

ロルファーになってからの将来のことも、

ちっぽけなことで笑けてきた。

俺の子供の頃の友達は、

今も、変わらぬ秋田で生きてて、

くだらねえことでケンカしたり、

しょうもねえことで笑っている。

子供も生まれたやつもいる。

俺の人生が、

どこで生きて、

どんな風に、

誰と生きても、

俺は秋田の田舎生まれだ。

だから、俺は俺で生きたいなと思った。

もう、どこで何が起こっても、

それは失敗なんかじゃないし、

他人の評価だけ気にしてるのにも疲れた。

全部ダメなら秋田に帰ればいいだけ。

自分の可能性を縛るものを徹底的に嫌い、

それを否定するために、

どんどん秋田から離れた。

いろんな人に会ったし、いろんなことも経験した。

でも、それで俺がすごい人になったわけでもないし、

俺は秋田の風呂が好きだし、

地元の友達が好きだ。

ミスチルなら、こんな気持ちを、

誰もが知ってる名曲にできるんだろうけど、

俺にはこれくらいでしか表せれない。

でも、所詮そんなもんだ。

変わろうとしても、俺のネイティブは秋田なんだなと思う。

秋田に生まれて本当によかったと思う。

林、がんばれよ。

俺もやってやる。

ジョージア大学ワークショップ 072




Yuta

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