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背中と親父。

2011.12.07 Wed
「明日ちょっとやってくれないか」

ぼそっと親父が言ってきた。

何年か前に、大きな手術をして、

片方の肺がなくなった。

俺はその手術のことは詳しく知らいないし、

手術が終わった後の母親の電話に対して、

「大変だったんだな」

と、他人事のように答えただけだった。

久しぶりに実家に帰ってきて、

親父と温泉に行った時、

そのあまりにも痛々しい傷跡を見て、

俺は言葉を失った。

熱めのお湯が特徴のこの温泉も、

その日ばかりは、熱さを感じなかった。

からだのことを勉強してきて、

それなりに華やかな経験もさせてもらってきたけど、

それを支えてくれたのは、

40年間以上律儀に働いてきた親父のお金だった。

それなのに、親父には何もできない自分がいた。

「俺は、この人に何かできるまで、

 からだのことは何もわかってはいない」

そう思っていた。

ロルフィングを学び始めた理由の一つに、

それに対しての罪滅ぼしがしたいと、

思っていたことには、

海外で暮らし始めて、

大分時間が経ってから気づくこととなる。

ロルファーになることができて、

座敷にベッドを置いて、

石油ストーブで部屋を暖めて、

親父にロルフィングをする。

あれだけ、仕事の鬼だった、

怖かった父親が、

大きな傷跡とともに、

痛い痛いと、小さく縮こまり、

すっかりおじいちゃんのようになってしまったのは、

今でもなかなか折り合いがつけられずにいる。

でも、今の俺にはロルフィングができる。

からだを触ると、時に知りたくなかったことでさえ、

言葉を介さずに、直接頭に入ってきたりする。

親父の場合も、例外なく、

いろいろなものが見えてきた。

昨日の夜に降っていた雪が、

朝になりとけて、

屋根に滴が落ちる音だけが、

部屋に響いている。

いろいろな思いがあるけれど、

今、こうして親父に必要とされて、

ロルフィングができていることが、

うれしくて仕方がない。

大分回り道をしたけれど、

こうやって、何かできていることが、

僕をやさしい何かで包んでくれる。

セッションが終わり、

何も言わず、部屋から出ていき、

俺の友達が遊びに来て、山小屋に行くから、

その山小屋を暖めてくれるために、

山へ出かけていった。

こんなに優しい男の人に、

俺はまだ出会ったことがない。

そして、これからもないだろう。

まだまだ、親父の背中は大きい。




Yuta
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Category:大友 勇太 | Comment(2) | Trackback(0) | top↑ |
<<僕なりの冬。 | HOME | 友達って、風呂に行く人だと思ってる。>>

すごいな、俺はまだ親の身体観るのを避けてしまう。

親の偉大さを知るのが少し怖いからね。

どんだけのんきに人のふんどしで偉そうにしてたかがわかるもんな。

俺も改めて、今目の前にいる人をいかに良くするかだけ考えて仕事してます。

誰か一人でも喜んでくれたら沖縄に来た意味はあったなと思ってたけど、今は関わってる人すべて喜んでもらいたいね。

- | 磯谷貴之 | URL | 2011.12.08(Thu) 02:36:13 | [EDIT] | top↑ |

Re: タイトルなし

貴之、

ようやく、親のからだをみる準備ができてきたのかもね。

ロルフィングに出会って本当によかったよ。

俺も来年から勝負の年が始まります。

お互いがんばっていきましょう。
- | 大友 勇太 | URL | 2011.12.10(Sat) 08:33:36 | [EDIT] | top↑ |

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